名前の生まれた日
「翻訳の世界」海外レポート年6月号掲載

今回は名前の話。日本のカレンダーになくてスウェーデンのカレンダーにあるもの、それは「名前の誕生日」。
例えば5月21日はKonstantinとConnyという名前の生まれた日です。こんな感じで毎日1、2つのスウェーデンで一般的な名前が誕生日を迎えるのです。なぜか? それは日本人のほとんどが「三りんぼう」とは何かよく知らないのと同様、スウェーデン人もわかりません。そこで、私は図書館で調べてきました。
名前の誕生日は、スウェーデンでカレンダーが使われ始めた時からついていました。最初はどの日にどの聖人を祭るかを記憶するのが目的だったそうですが、そのうち無名の聖人の日は普通のスウェーデン人によく使われる名前に取って代わられるようになりました。1901年からこの名前の誕生日は徐々に改良が加えられ、現在の形は1993年に整ったそうですが、それでもやっぱり名前には流行り廃りがあります。6月23日のAdolfなんて前世紀にはありふれた名前だったらしいけれど1945年以降ほとんど使われなくなりました。
また、スウエーデンに住む外国人が増えていることもあって、自分の名前が誕生日にあぶれている人も大勢います。もちろん私もその一人。でも、じゃあ、自分の名前の誕生日が来ると人々は何をするかというと、特にお祝いをするわけでもないのですが。
日本でも最近子供に付ける名前はますます多様化して、まるで一昔前の暴走族の名前? のような難しい漢字の使い方がされるようになったと聞きました。ちなみに去年、新生児に一番多く付けられた名前は、女の子はFelicia、男の子はRasmus。いずれも90年台に入るまでは珍しかった名前です。
(さよこ)


