素直さがアダに?!
「e-とらんす」世界の街から、2001年3月号掲載
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昨年(2000年)秋、新聞でこんな記事を見つけた。ストックホルム市郊外に住むアジア女性フェチの50代の男性が、空港で一人旅の日本人女性をナンパし自宅へ招待した。薬物混入の飲み物を飲まされ昏睡状態になった彼女の服を脱がせ写真を撮り、ついでに財布からお金もくすね取った。後に女性は警察に訴え出たが、犯人の家を家宅捜索してみると同じ手口で撮ったと見られるアジア女性の写真が山ほど出てきたという。しかもこの犯人は何年か前にも似たような罪で起訴されたことがあるらしい。

この被害者らが全部日本女性だとは断言できないが、他のアジア諸国の女性はあまり一人旅の機会がない、また私の印象では彼女らはとても警戒心が強いということを考えれば、写真に写っていたのはほとんど日本人のような気がする。

もう十年近く前になるがローマで起きたカバキ事件は覚えているだろう。それがちっとも教訓になっていないのだろうか。旅先で知らない人にあっさり着いて行ってはいけないのだ。日本女性は素直すぎて警戒心が足りない、とは外国人からよく聞かされる言葉である。この「素直」というのが曲者かもしれない。私たちは人を疑わず、とにかくハイハイと言うことをきくのがよい女の子だとずっと言われてきた。だが英語ではこの「素直」にぴったり当てはまる単語はないと聞いたことがある。(もしご存知の方おられたら教えてください)スウェーデン語で一番近いのは「Lydig(従順な)」だろうか。だがスウェーデンの女性がLydigと呼ばれるとまるで「自分がない人間」と言われているような気がして気分を害するだろう。

見知らぬ相手との一夜の情事や年配女性の買春なら欧州の女性のほうが上をいっているに違いない。問題はそれらを自分の判断でコントロールし、犯罪に巻き込まれないよう危険を回避できるかどうかなのだ。
自己主張の強い女性に囲まれて日々生活していると、時々会う日本女性が見せる「素直さ」に心が洗われる思いがすることがある。相手の心にすっと寄り添える細やかさのなんと美しいことだろう。だからこそその特質を逆手にとって悪用する人物がいるのが許せないのである。日本女性たちよ、どうか心の目をしっかり見開いて、素直になっていい場合かどうかを見極めて欲しいものである。





(さよこ)


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