真のEU人とは?!
「翻訳の世界」海外レポート1998年6月号掲載

先日EU加盟国を皮肉ったこんなステッカーを見つけた。
「パーフェクトなヨーロッパ人はこうでなくちゃ … 英国人のように料理し、フランス人のように運転しドイツ人のようにユーモラス、スペイン人のように謙虚で、ポルトガル人のようにメカに強く、ベルギー人のように役に立ち、フィンランド人のようにおしゃべり、オランダ人のように気前良く、オーストリア人のように忍耐強く、イタリア人のように統制がとれていて、デンマーク人のように慎みがあり、アイルランド人のように酒を飲まず、ギリシャ人のように計画性があり、ルクセンブルク人のように有名、そしてスウェーデン人のように融通がきく」
そう、スウェーデン人がいかに融通がきかないかはつとに有名なのである!!極端に言ってしまうと一昔前の中国の友誼商店に近い。何を聞いても「知らない」、「わからない」、「担当者は週末まで休みだから月曜に電話してくれ」と異常に時間がかかる。日本にも「お役所仕事」という言葉はあるが、スウェーデンのお役所に比べたら日本の市役所の窓口係などナデナデしてあげたいほど可愛いものである。
待たされる立場にとって大事なことは、順番を守って(何がなんでも番号札を取るのを忘れてはならない)<BR>ただひたすら待つこと。ちょっとでも順番をとばそうものならいい年をした紳士までが頭から湯気を出して怒り狂う。そしていったん自分の番が来れば後に何百人が待っていようがおかまいなし。係員と心ゆくまで話し合える。ちょっとは周囲のことも考えて混んでるときは係員を増やすとか一人の客にかける時間に制限を設けるとかしろ! と思うのだが、融通のきかない人々にこの声は届かない。
あみんにでもなったつもりで、ひたすら「待つわ、待つわ … 」と唱えるしかない。おかげでせっかちのメッカ関西から来た私も、この国ですっかり忍耐を仕込まれてしまったというわけだ。
それにしてもスウェーデンにオーストリア人っているんでしょうかね、やっぱり … 。
(さよこ)

